バンコク、ドバイ、鬱

ずっと溜めてたことを書きます。まさか自分が鬱病になるなんて。

2014-01-01から1年間の記事一覧

鬱。君は大丈夫

鬱病。やっかい、よくわからない、いつ治るのか。難しい病気だ。僕はそう診断されて5ヶ月が過ぎ、また会社に戻ろうとしている。休職になって2ヶ月、急速に精神状況は悪化した。多分、無理して抑えていたものが一気に噴き出したんだと思う。5ヶ月目。どうにか…

危険ドラッグに手は出さない。

脱法ドラッグ、危険ドラッグ、呼び名は変われど、多分危ないんだろうなと思う。精製過程をテレビ番組で見たけれど、あの葉っぱ自体は何の役目も果たしていないらしい。化学薬品をまぶしてそれがお香、アロマの名の下で販売されている。アルコールじゃダメな…

背中を押す

身体が自然と前に出る。踏み出さずにはいられない。そんな時間が誰にも平等に訪れたのだろうか。会社員になり、髪を切り、無駄に邪魔なネクタイを締め、そうして始まった生活の中で僕は大学時代に訪れた何度目かタイで右腕に入れた誰にも見えないタトゥーや…

初めての温かいキス

初めて女の子と手を繋いだのは何歳の頃だろう。手を繋ぐことに、異性として胸が高なるようになったのは、いつだっただろう。僕の初めてのキスは多分幼稚園生の時だ。父親が朝仕事に行く時、玄関で靴を履いた後、母親と交わすキスを毎日の様に見ていた。いつ…

阿部ちゃんと鉄板

僕らの朝は、アルコールと共に始まる。酒屋のだいちゃんから適当にジンやらワインを買い、皆んなで予備校の前の通りの真ん中に座り、まわし飲みをする。予備校の先生達も心得たもので、扱い辛い僕らみたいな生徒には、大学生のチューターを付け、生活態度を…

家に帰らない

最近、神待ちという言葉があることを知った。ネットの出会い系の掲示板やLINEを使い、家出した女の子がその日の寝場所を確保する=神を探すらしい。つい何年か前にサービスが終了したNTTの伝言ダイヤルみたいなものだろうか。当時は手軽なナンパや売りを求め…

不純性行為

大検予備校の朝は9時から始まる。普通の高校生活と変わらない。違うのは自分で授業を選択し、授業を受け、夏にやってくる大検の試験に自らを投じないといけないことだ。行く行かないは本人に任されている。僕は最初の授業に出ただけで、後はひたすらタバコと…

馬鹿は馬鹿

当時まだアルバイト雑誌が電話帳の半分くらいの厚さがあり、簡単に金は手に入った。フリーターなんて言葉がとうじょうしたのも多分この頃だ。 大検の予備校には色んな生徒がいた。不登校児、自ら高校に見切りをつけて大学を目指す者、親が無理矢理、高校の代…

新宿、代々木、渋谷まで

朝の新宿はいつだって通勤客で混み合う。25年前だって変わらない。変わったのは自分が働く大人になり、当時感じられなかったことが、急に身近になったり、ニュースに出てくる冤罪の痴漢事件を気にして、車内で不自然な位に両手を挙げるようになったことだろ…

高校を辞めるということ

高校を辞めるのは簡単だ。退学届、受理。実に事務的で簡単な作業が淡々と進む。少子化時代の今なら、教師も留まれと、サラリーマン根性で止めに掛かったかもしれない。私立の教師なんて、所詮サラリーマンと一緒だ。首が繋がるとなれば、生活の糧である生徒…

伸びた髪と646

髪を伸ばしたのは小学生以来だ。文京区の屋敷町で育ち、中高と私立で過ごし、兄弟人数分のお手伝いを雇っていた、という環境で育った母親にとっては、三多摩地区の環境が昔でいう差別用語にあたる川向こうの生活は屈辱だったらしい。いまでこそ、小学生の男…

大人になる前の誰かに。

16歳。 毎朝起きて学校に通う。勉強にクラブ活動。 そんなことを僕は17歳になる前の夏に全てなくした。 何十年か前の7月に高校を中退した。 父親の運転する車には助手席に座る母親、そして後席には僕が 座っていた。 中退届けを出しにいくのに制服を来ていく…